三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点を解説｜年間数万円の理由

この記事では、三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点について解説します。

三井住友カード ゴールド（NL）は、高いポイント還元率・利用特典・お得な新規入会＆条件達成キャンペーンに加えて、豊富な補償制度などが注目されており、ゴールドカードの中でもトップクラスに人気のあるカードとなっています。

そんな三井住友カード ゴールド（NL）に興味がある方の中には、いくらぐらい使えば年会費の元が取れるのかと疑問がある方もいると思います。

そのため、この記事では三井住友カード ゴールド（NL）のいくつかの利用パターン別に、損益分岐点を解説していきます。理論上、年間数万円の利用だけでも損益分岐点がクリアとなる理由も解説します。

三井住友カード ゴールド（NL）の特徴を簡単に先に整理

三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点を試算する前に、特徴を簡単に整理します。損益分岐点の試算に必要な特徴のみピックアップし解説していきます。

三井住友カード ゴールド（NL）の年会費

三井住友カード ゴールド（NL）の年会費は5,500円（税込）となります。この5,500円をどう取り返せるかが気になるところです。ちなみに三井住友カード ゴールド（NL）は家族カードを何枚でも発行することが可能で、何枚発行しても家族カードの年会費は永年無料となっています。

三井住友カード ゴールド（NL）のポイント還元率

三井住友カード ゴールド（NL）のポイント還元率は通常0.5％ですが、様々な場面でポイント還元率がアップします。

対象のコンビニ・飲食店ではスマホのタッチ決済利用で最大7％のポイント還元※となり、ポイントUPモール経由では+0.5%〜9.5%のポイント還元率が加えられます※。またSBI証券のクレカ積立では年間利用額に応じて変化しますが最大1.0％※のポイント付与を受けることが可能です。高いポイント還元率が三井住友カード ゴールド（NL）の魅力の一つです。

三井住友カード ゴールド（NL）の利用特典

三井住友カード ゴールド（NL）は利用特典がかなり豊富です。損益分岐点にも大きく影響があり、年間100万円以上の利用で次年度以降の年会費が永年無料※＋10,000円相当の追加ポイント付与を受けることが可能です。

三井住友カード ゴールド（NL）を発行後、100万円利用を目指す方が多く100万円修行と言われています。

三井住友カード ゴールド（NL）の新規入会＆条件達成キャンペーン

三井住友カード ゴールド（NL）の特徴まとめ

三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点は本当に年間100万円？

本題の三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点を解説していきます。

一般的には年間100万円が三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点を言われていますが、年間100万円未満の場合は年会費を取り返すことができないのでしょうか？その辺りも含めて解説していきます。

クレカ積立だけでは年会費を取り返せない

	三井住友カード ゴールド（NL）	三井住友カード プラチナプリファード
年会費	5,500円（税込）※	33,000円（税込）
クレカ積立 ポイント付与率 ※	最大1.0％	最大3.0％
年間利用額がゼロの場合の クレカ積立ポイント付与率	0.0％	1.0％

過去、三井住友カード ゴールド（NL）含めた三井住友カード（NL）シリーズはクレカ積立での高いポイント付与率が注目されていました。実際に、クレカ積立をしっかり行えばそれだけで年会費の多くを取り返すことができる仕様となっていました。

しかし2024年にクレカ積立の仕様変更があって以降、クレカ積立だけでは年会費を取り返すことが難しい仕様となりました。

例えば、三井住友カード ゴールド（NL）であれば年間100万円以上利用すればクレカ積立のポイント付与率が最大値である1.0％となります。ただし年間100万円以上利用すれば次年度以降年会費が永年無料※になるなど利用特典を受けることが可能なので、クレカ積立関係なく損益分岐点をクリアすることになります。

一方で、クレカ積立以外に決済がない場合（年間利用額が10万円未満の場合）の三井住友カード ゴールド（NL）のクレカ積立ポイント付与率は0.0％となります。

つまり、クレカ積立だけのために三井住友カード ゴールド（NL）を発行するのはオススメできません。

三井住友カード ゴールド（NL）損益分岐点①｜クレカ積立メインで考える場合

クレカ積立 ポイント付与率	三井住友カード ゴールド（NL）	三井住友カード プラチナプリファード
年間利用額 10万円未満	0.0％ （最大0円相当）	1.0％
年間利用額 10万円以上100万円未満	0.75％ （最大9,000円相当）	1.0％
年間利用額 100万円以上	1.0％ （最大12,000円相当）	1.0％

クレカ積立メインで三井住友カード ゴールド（NL）を利用したい場合でも、最低年間10万円以上は利用が必要となります。そうしなければ、クレカ積立でのポイント付与を受けることができません。

仮に、年間10万円以上100万円未満の場合はクレカ積立ポイント付与率が0.75％となります。年間120万円（毎月10万円）のクレカ積立を三井住友カード ゴールド（NL）で行うと、9,000円相当のポイント付与を受けることが可能です。

もし5,500円相当以上のポイント付与を受けたい場合は、年間73.3万円以上（毎月6.11万円以上）のクレカ積立の設定が必要となります。

つまり、クレカ積立メインで三井住友カード ゴールド（NL）を利用していく場合の損益分岐点は、年間10万円以上の利用＋毎月61,111円以上のクレカ積立になります。

三井住友カード ゴールド（NL）損益分岐点②｜年間利用額だけで考えた場合

	三井住友カード ゴールド（NL）
通常のポイント付与率	0.5％
年間99万円利用時の ポイント獲得数	4,950円相当
年間100万円利用時の ポイント獲得数など	・5,000円相当 ・次年度以降年会費永年無料※ ・10,000円相当のポイント付与

年間利用額だけで考えると、三井住友カード ゴールド（NL）は年間99万円利用しても通常のポイント還元率が0.5％なので、損益分岐点はクリアできません。

年間100万円利用すると、「次年度以降年会費が永年無料※」「追加で10,000円相当のポイント付与」の利用特典を受けることが可能なので損益分岐点はクリアとなります。

これが一般的に三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点が「年間100万円」と言われている理由になります。

三井住友カード ゴールド（NL）損益分岐点③｜対象のコンビニ・飲食店の利用を考慮した場合

実際は、三井住友カード ゴールド（NL）を年間100万円利用して、全てのポイント還元率が0.5％ということは少ないと思います。三井住友カード ゴールド（NL）は様々な場面でポイント還元率がアップするためです。

例えば、対象のコンビニ・飲食店の場合、スマホのタッチ決済で最大7％のポイント還元※を受けることが可能です。

なので実際の利用状況によっては、年間99万円以下の利用額でも損益分岐点をクリアできる可能性も十分にあります。

仮に、対象のコンビニ・飲食店での決済が毎月1万円あったとした場合、年間で最大8,400円相当のポイントを獲得することが可能です。

つまり、対象のコンビニ・飲食店をうまく利用すれば、年間約12万円の利用だけで、損益分岐点はクリアとなります。

毎月5,000円の利用が対象のコンビニ・飲食店であったとしても、年間では最大4,200円相当のポイント還元を受けることが可能なので、年会費の多くの部分を取り返すことが可能です。

月に一度家族や友人との外食などを対象のコンビニ・飲食店で利用するだけで、年会費の多くを取り返すことが可能なので、そこまで三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点は高くないと思われます。

三井住友カード ゴールド（NL）の実際の損益分岐点は年間100万円以下

ここまで様々な場面での三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点を解説してきました。一般的には「年間100万円」が一つの基準と言われています。

しかし、三井住友カード ゴールド（NL）の特徴である高いポイント還元率を活かせば「年間100万円以下」でも十分に損益分岐点はクリアできるかと思います。

三井住友カード ゴールド（NL）であれば、クレカ積立メインの使い方でも損益分岐点をクリアすることは十分可能ですが、やはり対象のコンビニ・飲食店などをスマホのタッチ決済利用する方が一気にハードルを下げることが可能です。

毎月7000円を対象のコンビニ・飲食店で利用するだけで、年間最大5,880円相当のポイントを獲得でき、それだけで年会費以上のポイントを獲得することが可能なので、かなり損益分岐点は低くなると思います。

つまり三井住友カード ゴールド（NL）の特徴を知った上で活用できれば、損益分岐点は年間100万円以下に下げることができるということになります。

三井住友カード ゴールド（NL）は様々な場面でポイント還元率がアップ

三井住友カード ゴールド（NL）は、対象のコンビニ・飲食店だけでなく、ポイントUPモールを経由し利用するだけで、+0.5%〜9.5%のポイント還元率を受けることも可能です。

ポイントUPモールとは三井住友カード会員が利用できる、ネットショッピングで通常よりもお得にポイントを貯められるサービスです。

対象のコンビニ・飲食店を利用するだけで一気に損益分岐点が下がりますが、ポイントUPモールを活用するとさらに損益分岐点を引き下げることが可能です。ポイントUPモールには多くのネットショッピングサイトがあるため、何か買い物をする際はのぞいて見ることをオススメします。

そうすることで、三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点を下げることができ、年間100万円以下の利用額でも年会費以上にお得にカードを利用することが可能となります。

まとめ｜年間100万円前後は三井住友カード ゴールド（NL）が一番お得なカード

この記事では、三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点について解説しました。

一般的に三井住友カード ゴールド（NL）の損益分岐点は「年間100万円」と言われますが、これは三井住友カード ゴールド（NL）の特徴を活かした計算になっていません。

対象のコンビニ・飲食店やポイントUPモールなど、三井住友カード ゴールド（NL）は様々な場面でポイント還元率をアップすることが可能です。

これらの特徴を活かすと、年間数万円程度の利用だったとしても年会費同等のポイントを獲得することは十分に可能です。

なので「年間100万円」や「月9万円」などといった基準に惑わされずに、対象のコンビニ・飲食店やポイントUPモールをよく利用する方はぜひ三井住友カード ゴールド（NL）を利用してみてはいかがでしょうか。

三井住友カード ゴールド（NL）は、三井住友カード（NL）よりも補償内容や空港ラウンジなどサービス面でも優れているので一枚持っておくと私生活の中の様々な場面で活躍してくれるかと思います。